導入事例:第42回日本看護科学学会・学術集会
【イベントレポート】第42回日本看護科学学会 学術集会(広島)でVR100台同時接続セミナーを実施。「看護基礎教育VR」を用いて病室での療養環境をアセスメント!
AMED研究事業
広島国際会議場で開催された「第42回日本看護科学学会 学術集会」にて、2022年12月4日(日)、ジョリーグッド協賛によるVRゴーグル100台同時接続の大規模医療VRセミナーを実施しました。前回の日本救急看護学会に続き、本学会も300名の方々に聴講していただくことが出来ました。前日の事前予約段階で250名分のランチ整理券は完売。セミナー会場も満席で、立ち見でご参加いただく方もおられました。
本VRセミナーは、ジョリーグッドが採択を受けるAMED(国立研究開発法人 日本医療研究開発機構)事業において、VR臨床学習プラットフォームを構築する研究の一環として行われました。
セミナー概要
テーマ:暗黙知を形式知へ VRで実現する看護教育の深化と発展
会場:広島国際会議場
(VR講義)
①「看護師目線で入院患者の療養環境アセスメントを学ぶ」
福岡大学医学部看護学科 福岡大学大学院医学研究科 大田博先生
②「重症外傷例に対する社内活動 〜患者の安定化と院内との連携〜」
島根大学医学部附属病院 高度外傷センター 比良英司先生
(質疑応答・ディスカッション)
座長:東海大学医学部付属病院 看護部中央手術室 山崎早苗先生
話者:株式会社ジョリーグッド 営業戦略部 細木豪
ランチョンセミナーとして開催されたVR講義。事前予約段階で250名分のランチ整理券は完売。会場も満席で、立ち見でご参加いただく方もおられました。
今回も100台のVRゴーグルを用意。
座長:東海大学医学部付属病院 看護部中央手術室 山崎早苗先生
VR講義①:福岡大学医学部看護学科 福岡大学大学院医学研究科 大田博先生
今回の講義では「看護師目線で入院患者の療養環境アセスメントを学ぶ」をテーマに、VRの早期看護体験実習での活用事例が紹介されました。学生の反応と評価をもとに、看護教育でのニーズ・汎用性の高いVRコンテンツ制作が行われたプロセスを紹介するとともに、実際に入院患者の療養環境を整えるためのVR体験が実施されました。
VR講義②:島根大学医学部附属病院 高度外傷センター 比良英司先生
今回の講義では「重症外傷例に対する社内活動 〜患者の安定化と院内との連携〜」をテーマに、木から約2m下の用水路に転落して受傷した患者の症例が紹介されました。ドクターカー内での活動と、院内との連携を撮影したVRコンテンツの体験が実施され、比良先生が感じたVRの利点・欠点および課題点がプレゼンされました。
VRゴーグル内の映像をスクリーンに映しながら、見るべきポイントを解説しています。
VR100台を同時接続し、解説を聞きながら、VR教材を体験していただきました。
講師は手元のタブレット端末を用いてVR映像を操作し、講義を行いました。
360度、任意の映像を見られることに、体験者は感銘をうけていました。
株式会社ジョリーグッド 営業戦略部 細木豪より開発進行中の医療VRの新機能について発表がありました。
質疑応答・ディスカッション要旨
(山崎)「事前にオンライン参加者よりご質問を受付けています。VR講義を受けている複数の学生の視点を把握することはできるのでしょうか?」
(細木)「可能です。1人ずつの視点および複数人の視点を把握し、ヒートマップ化する機能があります。本日ご参加の100名の視点を表示することもできます。」
(会場より)「救急救命の博士をしている者です。本日のVR講義はぜひ学生に見せたいと思いました。質問ですが、救命士がERまで搬入する状況の撮影は可能でしょうか。」
(比良)「当院ではドクターカーでVR撮影を行っていますが、ハイブリッドERという施設がありまして、診療・CT・血管治療・手術等をすべて同一テーブルで行えます。そこにVRカメラを導入し、移動しなくても俯瞰的に救命士がどのような役割を果たしているのか撮影することができます。」
(会場より)「このVR教材を私たちも活用したいと思いました。コンテンツの開発は、各施設でも可能になるのでしょうか。」
(細木)「私どものコンテンツサービスはプラットフォームの形でご提供しています。そちらはVRゴーグルがあればすぐにご利用いただけます。またコンテンツ制作を希望される施設には機材の導入と撮影・編集のトレーニングをさせていただいています。今回も看護領域でのAMED事業協力パートナーの募集をかけさせていただいておりますので、ご相談いただけると幸いです。」
以上、第42回日本看護科学学会 学術集会での大規模VRセミナーも大盛況のうちに閉会する運びとなりました。今回のセミナー内で、看護領域でのAMED事業協力パートナーの募集をかけさせていただきましたが、ありがたい事にセミナー終了後に早速ご相談を複数いただきました。今後益々取り組みを加速していくべく、当社もさらにギアを上げて取り組んで参りますのでご期待ください。
出展エリア
出展エリアでは、VRコンテンツの無料体験や、講義でも活用した視点データやスコアリング機能による学習の可視化の無料体験を展示しました。