【イベントレポート】医療教育VRの最新事例と新たなプロジェクトを紹介  「第51回 日本救急医学会総会・学術集会」ランチョンセミナー
導入実績 — 医療教育

導入事例:第51回 日本救急医学会総会・学術集会

【イベントレポート】医療教育VRの最新事例と新たなプロジェクトを紹介  「第51回 日本救急医学会総会・学術集会」ランチョンセミナー

【イベントレポート】医療教育VRの最新事例と新たなプロジェクトを紹介  「第51回 日本救急医学会総会・学術集会」ランチョンセミナー

AMED研究事業

2023年11月28日〜30日に東京ドームシティで開催された「第51回 日本救急医学会総会・学術集会」において、ジョリーグッド共催によるVRセミナー「実証フェーズから実践へ 救急医療教育の現状とVRの教育革命」が実施されました。その様子をダイジェストでご紹介します。

本セミナーは、ジョリーグッドが採択されたAMED研究事業「外傷診療におけるVR遠隔臨床学習プラットフォームの構築」にかかる内容となります。

採択事業詳細:https://www.amed.go.jp/koubo/07/01/0701C_00007.html

VRセミナー概要

テーマ:実証フェーズから実践へ 救急医療教育の現状とVRの教育革命
開催日:2023年11月28日
会場:東京ドームシティ シアターGロッソ

[演目]
①ドクターヘリシミュレーション(東海大学医学部)
②VR心嚢開窓術(日本医科大学付属病院高度救急救命センター)
[登壇者]
座長:大友 康裕(独立行政法人 国立病院機構 災害医療センター)
演者:本多 ゆみえ(東海大学医学部医学科)/山崎 早苗(東海大学医学部付属病院)
演者:横堀 將司(日本医科大学付属病院高度救急救命センター)
演者:上路 健介(株式会社ジョリーグッド)

開場を待つ大勢の列ができるほどの注目度

ランチョンセミナーの会場は東京ドームシティのシアターGロッソ。開始1時間前、控室では登壇者である先生がたを中心に最終ミーティングが行われ、会場ではジョリーグッドのスタッフがステージのセッティングやVRゴーグルの用意を急ぐなど、入念な事前準備が進んでいました。

開場前に最終の打ち合わせを行う本多ゆみえ先生(右)、山崎早苗先生(左)。

横堀將司先生もセミナーの進行予定をしっかり確認。

会場には100台のVRゴーグルを用意。

一方会場の入り口には早くから大勢の来場者の姿が。開場直前には建物の外まで行列が続くほどで、今回のセミナーに対する注目度の高さが窺われました。

会場のシアターGロッソには開場前から来場者の列が。

ジョリーグッドの新しいプロジェクトを紹介

今回座長を務めてくださったのは、国立病院機構災害医療センター病院長であり、日本救急医学会代表理事も務めておられる大友康裕先生です。

座長を務めてくださった国立病院機構災害医療センターの大友康裕先生。

セミナーではまずジョリーグッドの上路健介CEOより、ジョリーグッドが新たに発足させたプロジェクト『ひらけ、医療。』について紹介をさせていただきました。このプロジェクトは、高齢化社会や医療人材の不足などから数年後には病院だけでは患者を受けきれない状況になる可能性があるという日本の医療の現状をふまえ、「誰もが医療に参加し、あらゆる場所に医療がある未来」をつくっていくプロジェクトです。

上路健介CEOからジョリーグッドのVR技術と新しいプロジェクト『ひらけ、医療。』について説明させていただきました。

【プロジェクトサイト】
https://jollygood.co.jp/hirake-iryou

臨場感あふれるドクターヘリのシミュレーションVR

いよいよ講義となり、まず東海大学医学部の本多ゆみえ先生と同付属病院の山崎早苗先生が登壇。VRを用いたドクターヘリのシミュレーションをご紹介くださいました。

東海大学医学部付属病院のドクターヘリをVRで体験する貴重なコンテンツ。

フライトドクターとフライトナースを救急現場へ運び、患者を医療機関へ搬送するドクターヘリは、いわば空飛ぶ救命救急室。医療過疎地域や大規模災害時の救助活動には不可欠ですが、揺れるヘリの中で迅速な処置を行うフライトドクターとフライトナースには豊富な経験と高い技術が求められます。しかし、ヘリに乗れる人数は限られており、同乗してオンザジョブトレーニングを行うことは困難です。

フライトドクター、フライトナース育成について講義を行う本多先生、山崎先生。

このため、東海大学医学部では、ご自身もフライトナースである山崎先生を中心に、ドクターヘリでの患者搬送の様子をシミュレーションしたVRコンテンツを制作。狭く揺れも激しいヘリの中でどのように処置を行っているかを360度にわたってリアルに見ることができるコンテンツで、体験した来場者も驚きの表情を浮かべていました。

ドクターヘリのリアルなVR映像を来場者も体験。

心嚢開窓術のシミュレーションVR

次に登壇されたのは、日本医科大学付属病院高度救急救命センターの横堀將司先生です。横堀先生はこれまでにもジョリーグッドと共にさまざまな医療研修VRを制作されています。今回ご紹介くださったのは、心タンポナーデにおける心嚢開窓術シミュレーションをVRで再現したコンテンツでした。

心嚢開窓術をテーマにしたVRコンテンツを発表した横堀先生(左)

心タンポナーデとは、心臓の周りの心嚢内に多量の液体(もしくは気体)が貯留し心臓が十分に機能できなくなる病態で、急速に進行すると死に至ることもあります。処置としては心嚢に溜まった血液や液体を排出させる「心嚢開窓術」が必要になりますが、症例としては少なく、研修医が手技を学ぶ機会は非常に限られるといいます。横堀先生は独自に開発したシミュレータを用いてこの心囊開窓術を非常にリアルに再現し、それをVRコンテンツ化されました。

シミュレータを用いた開窓術の様子を360度で体験。

「手術の様子を360度見ることができるだけでなく、ピクチャーインピクチャーで手元のクローズアップやモニター画面を表示できるのもVRの大きな利点。研修医や学生に役立つツールとなるよう、活用方法をさらに工夫していきたい」という横堀先生の言葉に、来場者も深く聞き入っていました。

救急医療のVRコンテンツを積極的に制作されている横堀先生。

より使いやすく有用なVRプラットフォームを目指して

最後のパネルディスカッションでは、登壇者の皆さんから医療VRコンテンツの有用性を高く評価する声が上がる一方、「『他の医療機関が制作したコンテンツを講義に使用する際、どのように解説すればよいかわからない』という声も聞く」といった意見も出されました。

登壇者の皆さんが活発な論議をかわしたパネルディスカッション。

それに対し上路からは、ジョリーグッドのVR制作ソリューション「JOLLYGOOD+make」では自動生成AIを活用して視聴ポイントの説明書が簡単に作成できること、その説明書にしたがってコンテンツを使用すれば誰でも講義がしやすくなることなどをお話しさせていただきました。

想定を超えるほどの来場者を迎えたランチョンセミナーは以上で無事閉会。本多先生からは、「発症はまれでも緊急性の高い症例をシミュレーションした横堀先生のVRは、他の症例にも展開できる非常にアカデミックなコンテンツだと感じました」とのご感想が。

また、山崎先生からは、「救命救急医を志望する医学生が減りつつあると言われる中で、こうしたVRコンテンツを体験することで、多くの学生に救命救急の意義ややりがいを感じてもらえるのではないでしょうか」と期待が寄せられました。VRが医療教育に大きく役立つことを実感できた、貴重なランチョンセミナーとなりました。

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